①登録作業療法士 定義
一般社団法人日本作業療法士協会登録作業療法士(以下、登録作業療法士)とは、従事する実践領域において頻繁にかかわる疾患や障害のある、またはそれが予測される人々に対し、標準的な作業療法プロセスに従い、独力で作業療法を実践する能力を有する作業療法士を本会が認定した者をいう。
②概要
臨床実践現場による実地経験と臨床に即した座学、演習が取り入れられています。
前期研修はeラーニングとし、より多くの会員がアクセスしやすい仕組みとなっています。
また、座学・演習は最新の知見を盛り込み、中身の充実が図られています。

③登録作業療法士のレベルとクリニカルラダーについて
登録作業療法士の定義を作業療法士のクリニカルラダーに当てはめると、登録作業療法士は「ラダーレベルⅤ」に相当します。
左の列に示されているのは作業療法の核となる4つの実践能力です。
ラダーレベルⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴは、登録作業療法士のレベルに至る段階付けとなり、水色の部分が前期研修、緑の部分が後期研修に該当します。

4.登録作業療法士取得方法
(1)2025年度からの入会者
①前期研修・後期研修・実地経験について
<前期研修>
講義(eラーニング)、実地経験(職場における実践)、MTDLP基礎研修からなります。
1)講義:1講座30分、計70講座です。A~Cの3カテゴリーで基本的な知識を履修します。
A領域「作業療法士基礎力~臨床実践のための基礎知識~」
B領域「作業療法分野横断的基礎力~臨床実践のための共通知識~」
C領域「作業療法分野特異的専門力~臨床実践のための専門知識~」
2)講座の受講:2025年度以降に本会に入会した方は、無料で受講することができます。
本会会員ではない作業療法士の方も、有料で受講することが可能です。
3)受講の方法:2025年度以降に本会に入会された方には、
入会時に送られた案内文書に受講に必要な専用IDとパスワードが記載されています。
<後期研修>
準備中です
<実地経験>
実地経験とは、現場における作業療法士としての経験そのものを指します。
作業療法士としての自施設内での研修と実践経験、自施設外での研鑽経験から成る5年間の実地経験を通して、上位者の助言、指導、確認を得つつ標準的な実践能力の修得を目指します。
※詳細は 新生涯学修制度について|日本作業療法士協会 「前期研修について/後期研修について/実地経験について」の項目参照
②登録作業療法士になるための要件
4つの要件を満たし、OT協会歴通算5年以上で登録作業療法士になることができます。

(2)2024年度以前の入会者
2024年度以前に入会された方は、2027年3月末までは現行の制度で学習を続けていただけます。その後、2027年4月から新制度へ移行します。

①登録OT読み替え実施時期・スケジュール(2024年度までの入会者)
1)読み替え要件の告知時期:2025年4月
2)読み替え要件を満たす期限:2027年3月31日
3)読み替え申請の受付期間(案):2027年4月 ~ 2029年3月
4)読み替え審査:なし

②登録OTの要件について
原則4つの要件を満たし、申請することで登録作業療法士になれます。

③認定作業療法士の読み替え
認定作業療法士の読み替えは「日本作業療法士協会誌 第157号 p25」に記載してあります。
お問い合わせ先
県内の生涯教育制度の問い合わせ先窓口
福島県作業療法士会 教育部長
fukushima.syougai.ot★gmail.com
(★を@に変えてメールをお送りください。)